アジアコーヒー愛好者連絡会
(ていうかただのリンクですけど)


アジアコーヒー探訪記



 今日は午後からサッカーの練習なんで。昼ちょっと前に部屋を出る。電車の
中で、あ、帰りにアジアコーヒーに行ってみよう、と思い立つ。しまった、カ
メラ持ってきてないぞ。ま、いいか。写ルンですでも買えばいいし。

 サッカー帰り、午後4時、JR京橋駅。写ルンですAce(フラッシュ付き) 15
ショットを810円で購入。あれ、コニカのは10円違いで27枚撮りか。あれれ?
同じ富士フィルムのでも880円で27枚撮りだ。性能が違うのかな。思ったこと
をそのまま口に出して店のおねーちゃんにきくと、聞いてきます、といって
奥に行く。一緒ですと。なんのこっちゃでもいいや。アジアコーヒー写すだ
けだからな(これは口には出してない)。



 大阪環状線で玉造まで行って、改札を抜けようとすると、あれ?キップが
見当たらん。あれ?さっきまで持ってたのに。なんだか嫌な予感。駅を出る
ともう夕方で、薄暗くなりかけている。いかん、早く行かなくては。
 環状線のガード沿いに鶴橋方面に向かって歩く。あ、どっち側だっけ?ま
あいいか。そのうち見つかるだろ。と、唐突に目の前にアジアコーヒー出現。

 こ、こりゃすげえ。
 塗装の剥げ落ちたようなトタン造りの外装。剥げかかった錆止め色のペン
キで、
「神戸 - 20円 - 大阪」
「アジアコーヒ」
と大書きされている。

[asia4]
[なにしろ夕暮れどきなんで、暗いです。]

 白いのれんには、「ネーポン」「インドカレー」などと書かれている模様。
ガラス窓には何か紙が貼ってあるようで、内側の様子は窺い知れない。全体
的な印象は、冬場の海水浴場にある営業していない海の家、といった風情。
営業しているようにはとても見えない。


[asia3]
上の円い所には「500エン インドカレー」、
ネーポン、さらに貼り紙で「ホットネーポン 四百円」
とある。下の四角い部分には、「日本テレビ
関西テレビ 仏教新聞 ナイトスクープ」とある。
 こ、こんなところに入れとイフノカ...あまりのインパクトに、心の中で
後じさりをしている自分に気付く。
 気をとりなおして、とりあえず正面からワンショット。店に近づいて、立
看板(TVで取材されたというようなことが書いてある)もフィルムに収める。
看板によると、ホットネーポンもあるらしい。



 勇気を振り絞って、店の観音開きになっている扉に手を伸ばす。あれ。開
かない。押してみる。開かない。何かでカギをかけているみたいだ。やっぱ
りやってないのか。と、内側から力が加わり、扉が開いた。
 店のオヤジ登場。無言である。なんかうらぶれた風体。こんな店やってる
からにはまともな人ではないだろう。シャブ中かもしれん。
な、何か言わなきゃ。

 「あの、ネーポンっていうのが飲みたいんですけど」

 オヤジが中へと促す。言葉が通じたのでなんとなくほっとする。む。臭い。
なんか異様な臭いが鼻につく。

 こ、これが店か!

 店の広さは畳8畳くらい。入った正面がカウンターのようになっているが、
向こう側は暗くてよくわからない。ただ、そのカウンターらしきものの上に
もそれの切れ目のとこにもうずたかくゴミ(のようなもの)が積み上げてあり、
何かの役に立つものとは思えない。昔名古屋で見た、ほこりだらけの古本を
無造作に積み上げただけの古本屋をなぜか思い出す。右手奥の棚の上にはテ
レビ。
 今入って来た扉を締めようとするが何度しめようとしても閉まらない。ぴ
ちっと扉を合わせても、すうっと外側に開いてしまう。しょうがないのでそ
のままにしておいたら、あとでオヤジが、取っ手のところに栓抜きをかけて
カンヌキ代わりにしていた。開かないわけだ。
 右手に小さなテーブルがひとつ。ビニールのクロスがかけてあるがあまり
掃除してないようで、さわったら粘り気ありそう。虫が這っていたのをオヤ
ジが手で払い除けてくれた。いすは3つ4つあったみたいだけどあまり奥に
行くのは恐いので、一番手前のにちょこんと座る。

[asia1] [asia2]
[わかりづづらいかもしれないですけど、
   アジアコーヒー店内です]
[わかりづづらいかもしれないですけど、
   アジアコーヒーの天井です]


 テーブルの上にもなんだかがらくたが積み上げてあり、接客の場所とは思
えない。いすに座って改めて店の中を見渡すと、天井、窓ガラス、壁、至る
所に、客が書いた貼り紙が。「独協大学○○」などという字も見える。わざ
わざこんなとこに東京から来たのか。天井からは、貼り紙に混じってハエ取
り紙も下がっていた。ハエ取り紙のある喫茶点に来たのは初めてだよ。

 さて、ネーポン登場。瓶入りのまま目の前に置かれる。確かにミス・パレ
ードと書いた瓶に入っている。ちょっと恐いが、ここでひるんでいてはPJer
がすたる(すたってもいい)。瓶の口を唇につけ、傾ける。ん。おもったほど
まずくないじゃないか。むしろ駄菓子屋的正統派オレンジジュースというべ
きなんじゃないか?コレハ。
 瓶をよく見ると、肩のところとでも言ったらいいだろうか、そこに紙が貼
ってあり、
「ネーポン NEPON
黄色4 黄色5」
という記述が。何これ?着色料?

[nepon]
[これがネーポンだっ。ピンぼけでスマヌ。]

 「外は寒いですか」
店のオヤジが話し掛けてくる。どうやら案外普通の人のようだ。「ええ。寒
いですよ」答えながらかなり緊張がとれてくる。「あ、あの、写真とってい
いですか」「ええよ」おお。すっかり安心してカシャカシャやるわたくし。
話したとこ普通の人のようなのになんでこんな商売を?聞きたいことは山ほ
どあるが、聞くに聞けない。
 「ごちそうさま」
 ひと瓶飲みおわったらもう帰るしかない。ネーポン代350円ナリを払って
外へ出る。はあ、よかった。無事で。




 帰り道、玉造商店街で、ついパチンコ屋によってしまう、意志の弱いわた
くし。ところがここでもびっくり。入ってすぐ左にある自販機からわたしの
目に飛び込んできた文字は、毛筆体で堂々と書かれた
 「メガ」。
そう、ここの自販機には、あのメガブレイクが入っていた!よく見ると全品
オリエンタルだ。小銭がなかったので両替機にお金を...あ、いけない。気
がついたときには源さんにお小遣いをもらってました。あぶない、もう少し
であげるとこだった。何はともあれ、小銭もできたし、メガブレイクはそこ
にあった4種類を全て購入。
 ところでこの店の景品交換のとこにいるおばちゃん(業界用語でカウンタ
ーレディという)は何故俺に目覚し時計やらぬいぐるみやらを薦めるのか。
そんなもん要らん。


 その後、玉造駅の近くの「たばこや」という中華料理屋でみそラーメンと
餃子を食べて帰ったのでした。わたしの胸は充実感にあふれていました。

[たばこや1] [たばこや2]

- 完 -


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